Phase-based treatment versus immediate prolonged exposure for childhood abuse-related PTSD: The role of emotion regulation improvement in predicting PTSD symptom reduction.
この研究について治療の効果ではなく、「先に技能の訓練をしてから曝露に入るべき」という考え方が成り立つかを調べた研究です。その前提は支持されませんでした。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
- 著者
- Oprel D.A.C.・Hoeboer C.M.・de Kleine R.A.・Schoorl M.・van der Does W.・van Minnen A.
- 掲載誌
- Journal of anxiety disorders
- 巻号ページ
- 論文番号103174
- 発行年月日
- 2026年5月2日
- PMID
- 42140099
- 技法
- PE
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
子ども時代の虐待に関連するPTSDのある成人96名。
E|介入
持続エクスポージャー療法(PE)のみ16セッション(47名)。
C|比較
比較対照:段階的治療(STAIR 8セッション+PE 8セッション)49名。無作為割付。毎セッション情動調節の困難さとPTSD症状を測定。混合効果モデル。
O|結果
両治療とも第1〜8セッションで情動調節の有意な改善を、第9〜16セッションでPTSD症状の減少を示し、治療条件間に有意差は認められなかった。第1〜8セッションの情動調節の困難さの変化も、治療中盤の情動調節の困難さも、第9〜16セッションのPTSD症状の変化を予測せず、情動調節は治療効果を媒介しなかった。著者らは、段階的治療の前提(技能訓練が持続エクスポージャー療法以上に情動調節を高める、情動調節の改善がその後の症状減少に寄与する)はいずれも支持されず、子ども時代の虐待に関連するPTSDの成人はすぐにPEを始めても同等に恩恵を受けうると述べている。
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