The empirical status of the clinical application of eye movement desensitization and reprocessing.
この研究について1995年時点でEMDRの実証的な位置づけを批判的に検討した総説です。眼球運動が不可欠とはいえない、プラセボの統制が不十分だという指摘を含みます。その後の研究や各国のガイドラインの評価とは異なります。
効果を検証した研究ナラティブレビュー・総説
- 著者
- Lohr J.M.・Kleinknecht R.A.・Tolin D.F.・Barrett R.H.
- 掲載誌
- Journal of behavior therapy and experimental psychiatry
- 巻号ページ
- 26巻4号285-302頁
- 発行年月日
- 1995年12月
- PMID
- 8675716
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- ナラティブレビュー・総説
この研究のまとめ
P|対象
EMDRの臨床適用を報告した公表論文。事例研究・単一事例実験・群デザインの実験を対象とする。
E|介入
EMDR。プロトコルの有効性・構成要素の効果・他技法との比較・治療の忠実度の観点から評価。
C|比較
対象とした研究:公表されたEMDRの臨床適用の報告。事例研究・単一事例実験・群デザインの実験。
O|結果
本総説は、EMDRのプロトコルが苦痛についての言語報告と独立した観察者による評定をしばしば低減させ、際立った例もあると述べている。一方で心理生理学的な指標には治療の効果がほとんど示されず、運動面・行動面の指標への効果を示す実証的な根拠もほとんどないとしている。眼球運動は治療に不可欠な構成要素とは考えられず、他の治療との実質的な比較も行われていないとする。治療の非特異的(プラセボ)効果を適切に統制した研究はないと結論している。
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