Emotional processing during eye movement desensitization and reprocessing therapy of Vietnam veterans with chronic posttraumatic stress disorder.
この研究について17名と小規模な研究です。EMDR自体には改善が認められた一方、眼球運動の部分は効果に寄与していないという、技法の中核とされる要素に不利な結論を含みます。
効果を検証した研究対象:PTSD無作為化比較試験(RCT)
- 著者
- Pitman R.K.・Orr S.P.・Altman B.・Longpre R.E.・Poiré R.E.・Macklin M.L.
- 掲載誌
- Comprehensive psychiatry
- 巻号ページ
- 37巻6号419-29頁
- 発行年月日
- 1996年11月
- PMID
- 8932966
- 技法
- EMDR
- 研究デザイン
- 無作為化比較試験(RCT)
この研究のまとめ
P|対象
慢性のPTSDのあるベトナム帰還兵17名。
E|介入
EMDR。眼球運動ありの条件と、眼球を固定した条件を交差デザインで実施。
C|比較
比較対照:眼球を固定した条件。同一の参加者が両方を受ける交差デザイン。
O|結果
部分的な感情処理が生じていたが、その程度は眼球運動条件と眼球固定条件のあいだで有意差は認められなかった。治療全体では軽度から中等度の改善が得られ、主に出来事インパクト尺度で認められた。眼球固定条件のほうがわずかに改善が大きかった。感情処理の程度と治療成績の関連はほとんど認められなかった。著者らは、眼球運動はEMDRにおける外傷情報の処理に大きな役割を果たしておらず、治療効果は眼球運動以外の要因によるものだと述べている。
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